ウクライナ戦争で根底から揺らぐ製造業大国ドイツ
2021年4月21日(水)、メキシコのサン・ルイス・ポトシにある同社の製造施設の外にあるBMW「シリーズ3」車両。BMWグループ工場サン・ルイス・ポトシは、2019年に新世代のBMW 3シリーズの生産で操業を開始しました。同工場では現在、2,800名の従業員が働いています。

ウクライナ戦争で根底から揺らぐ製造業大国ドイツ

ドイツの産業基盤は、パンデミックや前例のないサプライチェーンの課題から脱したばかりだが、ロシアのウクライナ戦争によって、自動車、化学、精密機械などの有力メーカーが再び打撃を受けつつある。

ブルームバーグ

ドイツの産業基盤は、パンデミックや前例のないサプライチェーンの課題から脱したばかりだが、ロシアのウクライナ戦争によって、自動車、化学、精密機械などの有力メーカーが再び打撃を受けつつある。

この紛争によってエネルギーコストが高騰し、インフレの波が押し寄せる中、BMW AG、BASF、ティッセンクルップなど数多くの企業が収益の悪化を警告しており、予測すら発表しない企業も出てきている。エコノミストたちは成長率予測を下方修正した。

「戦争が長引けば、過去数十年にわたって世界各地に自由と繁栄をもたらしてきた世界秩序が深刻な脅威にさらされる」と、フォルクスワーゲンのヘルベルト・ディース最高経営責任者は今月、同社の年次決算記者会見で述べた。「このようなシナリオでは、ヨーロッパが最も被害を受けるだろう」

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