先進国の労働市場はタイトすぎるのか?
先進国の労働市場はタイトすぎるかもしれない。労働市場が緊張しすぎると、労働者不足が生じ、生産がストップし、賃金が急騰し、全体的なインフレにつながる可能性がある。Photo by Alex Kotliarskyi on Unsplash

先進国の労働市場はタイトすぎるのか?

エコノミスト(英国)
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先月、米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は、経済学で最も不快なトレードオフを明らかにした。彼は記者会見で「今日の労働市場は不健康なレベルにまで引き締まっている」と述べた。ほとんどの場所で、多くの場合、失業率の低下や就業者数の増加は歓迎されることである。しかし、労働市場が緊張しすぎると、労働者不足が生じ、生産がストップし、賃金が急騰し、全体的なインフレにつながる可能性がある。

パウエルは、米国が「グッドタイト」から「バッドタイト」への境界を越えたことを懸念しており、FRBが金利上昇を示唆する理由の1つとなっている。しかし、豊かな世界の他の地域でも、労働市場がますます緊迫している。

このような事態を予測した人はほとんどいない。2020年にパンデミックが発生したとき、ほとんどの経済学者は、豊かな世界は2007年から2009年の金融危機の後に起こったような長期にわたる高失業率に陥るだろうと考えていた。2020年4月、米国の失業率は14.7%に達した。金融危機後のペースで失業率が低下していれば、今年3月の失業率は13%を超えていたはずだ。

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