イーサリアム創設者のブテリン、「クリプトは次の冬を歓迎する」と語る
2022年2月18日(金)、米国コロラド州デンバーで開催されたETHDenverで講演するEthereumの共同創業者であるVitalik Buterin

イーサリアム創設者のブテリン、「クリプトは次の冬を歓迎する」と語る

【ブルームバーグ】イーサリアムの共同創設者であるビタリック・ブテリンは、投資家を凍りつかせ暗号の冬とも呼ばれるコイン価格の後退から、デジタル資産の世界は実際に恩恵を受けるかもしれないと述べている。

ブルームバーグ

【ブルームバーグ】イーサリアムの共同創設者であるビタリック・ブテリンは、投資家を凍りつかせ暗号の冬とも呼ばれるコイン価格の後退から、デジタル資産の世界は実際に恩恵を受けるかもしれないと述べている。

ブテリンはブルームバーグとのインタビューで、「クリプトに深く関わっている人たち、特にものづくりをしている人たちの多くは、弱気市場を歓迎している」と語った。「彼らが弱気市場を歓迎するのは、このように長期間にわたって価格が大幅に上昇すると、多くの人が喜ぶのは当然だが、非常に短期的な投機的注目を集める傾向があるからだ」

暗号通貨の価格は、投資家や投機家がコロナのパンデミックを受けて経済や世界市場に加えられた大量の刺激が減ることを期待して、11月初旬に記録的な高値を付けて以来、暴落している。ブルームバーグ・ギャラクシー・クリプト・インデックスは、過去最高値から約45%下落している。世界で最も広く利用されているブロックチェーンの固有通貨であるイーサリアムは、同時期に約40%下落している。

2018年の前回の「暗号通貨の冬」以降、このセクターはブームになっている。価格追跡サイト「CoinGecko」には、驚異的な12,588のトークンが掲載されている。最新の暗号の強気の動きの中で投資された多額の資金は、多くの一夜の億万長者や億万長者の物語を生み出したかもしれないが、暗号における一人の利益は、しばしば別の人の損失と痛みでもある。「パンプ&ダンプ」(宣伝と暴落)と呼ばれるような市場操作スキームは、短期的な利益のためだけにクリプトに参加している人が運営するクリプトアプリケーションでよく見られた。

28歳のクリプト億万長者は、「冬になると、モデルやチームの面でクリプトアプリケーションの多くが消えていき、どのプロジェクトが実際に長期的に持続可能なのかがわかるようになる」と語った。

しかし、昨年からの市場の動きに「驚いている」というブテリンは、暗号が再び冬の時代に突入したのか、それとも市場全体の変動を反映しているだけなのか、はっきりとはわからないと言う。

「暗号市場は、非常にニッチな参加者に支配され、伝統的な市場とはかなり切り離されたニッチなグループから、ますます主流の金融市場の一部のように振る舞うものへと、ある種のスイッチを入れたように感じられる」と、2月12日にデンバーから語った。

また、「暗号の冬」は、クリプトでプロジェクトを構築している人が技術の向上に集中するのにも役立つとも述べている。

ブテリンのコメントは、クロスブロックチェーンブリッジである人気の暗号プロトコルWormholeが3億ドル以上でハッキングされてから間もなくのことだった。ブテリンは1月に、クロスブロックチェーンブリッジを使用するリスクについて警告した。いわゆるクロスブロックチェーンブリッジは、あるブロックチェーン上の暗号通貨を、スマートコントラクトと呼ばれるソフトウェアプログラムにロックして、別のブロックチェーン上で並行して暗号通貨を発行することで機能することが多い。

ブテリンは近年、イーサリアムのスケーリングに焦点を移している。人気のあるブロックチェーンは、イーサリアムでの取引が時間とコストがかかることから、長い間批判を受けてきた。ブテリンのイーサリアム財団は、イーサリアムの歴史の中でおそらく最も重要なアップグレードを行い、ブロックチェーンのスケーラビリティを向上させるための最新の取り組みを主導している。

「誰もが再びブロックチェーンを使おうとしているときに」とブテリンは言う。「私たちは、彼らに、ブロックチェーンを発見してほしくない。実は、チェーンにはみんなのための十分なスペースがない」ということを再び発見してほしくないのだ」

Muyao Shen, Matthew Hill. Ethereum Founder Buterin Says Crypto ‘Welcomes’ Another Winter. © 2022 Bloomberg L.P.