iQiyi、成長は頭打ちも損失は圧縮

中国のオンライン動画プラットフォームiQiyiは、2020年第4四半期に加入者が減少し、わずかな収益減に見舞われた。成長は頭打ちの傾向がみられるが、損失を圧縮している。

同社の最新の財務報告書によると、12月までの3ヶ月間で、Baiduが支援するiQiyiの総収益は前年同期比1%減の75億元(約1200億円)に減少した。主に、会員制サービスの売上高が前年同月比1年前から1%下落したことに起因する。会員サービスの収入は38億元(5億8780万米ドル)となり、2019年の同時期から1%の減少を示しなった。この減少は主に、当社の加入会員数が1年前の1億6190万人から2020年12月31日時点で1億170万人に減少したことによるものだ。

オンライン広告サービスの収益は19億元(2億8490万米ドル)で、2019年同期比1%の減少となった。同社の純損失は2019年同期の25億元から15億元に縮小したと報告書は伝えている。

コンテンツ配信収入は8億430万元(1億2330万米ドル)で、2019年同期から8%の減少を示しました。この減少は主に、物々交換取引の増加によって部分的に相殺された現金取引の減少によるものだ。

iQiyiは、当四半期の収益は70.7億元から75.3億元の間になると予想しており、前年同期比で8%から2%の減少を表しているという。

「第4四半期の業績は全体的な予想通りでした」とコメントしている。iQIYIの創業者であり、取締役であり、最高経営責任者でもある Yu Gongは、「ドラマやバラエティ番組などの主要コンテンツの提供において、第三者のデータに基づいて主導的な地位を維持した。一方で、オリジナル映画、インテリジェントスクリーン、バーチャルリアリティ(VR)などの一部の分野ではブレークスルーを果たした。2021年も、より多様化した良質なコンテンツをユーザーに提供し、有料会員の認知価値を高めていきる。これにより、マクロ環境が回復しつつある中で、当社の加入者数と収益の成長を復活させることができると考えている」