チャットボットがGoogleの優位を揺るがす―Julia Love

(ブルームバーグ・ビジネスウィーク) --OpenAIの大人気人工知能ツール「ChatGPT」は登場から数週間で、オンライン検索の新しいモデルの可能性を提示している。このチャットボットは、政治やコンピューター・プログラミングなどのトピックに関する質問に詳細な説明で応え、その質問と回答の形式により、ユーザーは完全に理解するまで掘り下げることができる。Googleで同様の調査を行うユーザーは、通常、検索結果に目を通し、様々なウェブサイトを閲覧して、自分なりの結論を導き出す必要がある。それに対してChatGPTは、数秒で決定的な（少なくとも決定的と思われる）答えを提供することができる。

AlphabetのGoogleは、検索分野において基本的に手出しができない存在だったが、元Googlerが設立した数社の企業は、それが変わろうとしている、と考えている。起業家たちは、検索エンジンが特定の用語をウェブ上で検索するキーワード検索の一般的なモデルから、膨大なテキストデータベースを解析してユーザーの質問を理解し、直接的な回答を生成する能力を開発する大規模言語モデルを搭載した検索へのシフトが進行中であると述べている。ChatGPTは、この技術を使って早口の回答を構成している。