Magic Leap創業者のRony Abovitz、人工的存在 (Synthetic Being) を構築する新会社を設立

Magic Leapの創業者で元CEOのRony Abovitzは27日、次のベンチャー企業であるSun and Thunder社の最初の詳細を公開した。新会社は仮想現実(VR)空間内の人工的存在(Synthetic Being)を作ることを目的としている。

Abovitzは24億ドルの資金調達を行なったMagic LeapのCEOを2020年5月に退任。同社は消費者向け製品の開発を中断し、エンタープライズ向けの展開に舵を切った。最近では、米軍にARシステムを供給する4億8,000万ドルの入札に参加し、Microsoftに競り負けている。Abovitzは取締役会には残っているものの、新会社創業の準備をしていた。

VentureBeatのインタビューによると、Abovitzは、同社をもう一つの「空間コンピューティング」企業(Magic Leapの拡張現実と仮想現実の用語)として、初期の実験段階にあると説明している。

現在、Sun and Thunder社は、時間旅行をするフォークシンガーであるイエロー・ダブというAIキャラクターを主人公にした一連の短編映画の実験に取り組んでおり、このキャラクターは自身の歌の歌詞と冒険を共作することになる。

Abovitzは連続起業家。2004年に外科用ロボットアームアシスタンスプラットフォームを製造するMAKO Surgicalを設立。MAKOは2013年にStryker Corporationに165億ドルで買収された。Abovitzは、Mixed reality/Augmented Reality(MR/AR)企業Magic Leapの創業者であり、2010年の創業時からCEOを務めていた3[5]。 同社の財務が苦しくなる中、2020年5月にAbovitzはその職を退いた。

Photo: "Fortune Brainstorm TECH 2016" by Fortune Conferences is licensed under CC BY-NC-ND 2.0