Meta、FacebookとInstagramのデータをスクレイピングする企業に対する訴訟で和解

Facebookの親会社であるMetaは、FacebookとInstagramのユーザーからマーケティングインテリジェンス目的でデータを収集していたデータスクレイピング業務に従事していた2社に対する米国での訴訟で和解した、と発表した。

2020年10月に提出された元の訴状によると、訴えられた企業は、イスラエルに本拠を置くBrandTotal Ltd.とデラウェア州法人Unimania Inc. 。両者はデータを今後スクレイピングすること、または収集したデータから利益を得ることを禁止することに合意した、とMetaは明らかにしている。

BrandTotalのウェブサイトによると、同社は、メディア、インサイト、分析チームが競合のソーシャルメディア戦略や有料キャンペーンを可視化できるように設計されたリアルタイムの競合情報プラットフォームを提供していた。 一方、Unimaniaは、ユーザーにさまざまな方法でソーシャルネットワークにアクセスする能力を提供するアプリを運営していた。

Tech Crunchが引用した和解案の詳細を記した申請書によると、両社はデータ収集行為におけるスクレイピングや他者への協力の停止、ソフトウェアやコードの削除、両社の業務を通じて収集したデータの配布や販売の禁止などに合意している。この訴訟を管轄する連邦地方裁判所は、今年初めに出された略式判決で、BrandTotalは「CFAA(Computer Fraud and Abuse Act、米国連邦法におけるコンピュータハッキングの定義)に違反しない」という判断を示していた。