
米国、ハッカーがエネルギー分野の技術破壊を試みていると警告
バイデン政権は、ハッカーがエネルギー分野の組織を標的に、特注の悪質なソフトウェアを使って産業用制御システムにアクセスし、混乱させようとしていると警告している。
バイデン政権は、ハッカーがエネルギー分野の組織を標的に、特注の悪質なソフトウェアを使って産業用制御システムにアクセスし、混乱させようとしていると警告している。
連邦捜査局、国家安全保障局、国土安全保障省、エネルギー省が水曜日に発表した報告書によると、いわゆる高度で持続的な脅威(国家を後ろ盾とするハッカーを表す言葉としてよく使われる)は、産業ネットワークを突破し、それらの施設を制御する装置の弱点を突くことができるという。政府は特に、電力会社などの産業用制御機器の大手メーカーであるオムロンやシュナイダーエレクトリックなどの企業が製造する機器について警告を発した。
サイバーセキュリティ企業DragosのCEOであるRobert Leeは、Twitterでハッカーのマルウェアは「非常に高性能」であり、破壊的な能力を持つため監視する価値があると述べている。Dragosは、国家的なアクターが「重要なインフラサイトを破壊するために展開することを意図して」マルウェアを開発したと「高い信頼性」を持っているとリーは述べている。
同報道は、産業用制御システムを持つ企業に対し、企業のコンピュータ・ネットワークを分離し、強力なパスワードを使用することなどを推奨している。
政府は最近、ウクライナ戦争を背景にロシアからの脅威が高まっていると警告しているが、今回の速報では責任があると考えられる国は特定されていない。
Jack Gillum. U.S. Warns That Hackers Are Trying to Disrupt Energy Sector Technology. © 2022 Bloomberg L.P.