デジタル人民元にテンセントとアント傘下の商業銀行も参加へ

Ant Groupが筆頭株主のMYbankが中国のデジタル人民元の試験に参加することになった。Bloombegが関係者の談話を基に報じた

報道によると、MYbankのサービスはすぐに中国人民銀行のデジタル人民元アプリに導入される。Tencentが支援するWeBankも参加するだろう、と関係者の1人は言ったという。この2社の電子財布は、試験に既に参加している6つの国有貸金業者の電子財布と全く同じ機能を持つことになると、関係者は語ったという。

報道によると、MYbankは、中国のe-CNYの研究開発に参加している当事者の一人として、「中国人民銀行の全体的な取り決めに従って、試験を着実に進めていく」と、同社はメールでの回答の中で、詳細を明らかにしなかった。WeBankはメールでのコメントを拒否した。中国人民銀行は、コメントを求めるファックスにもすぐに応答しなかった。

ジャック・マー(馬雲)のAnt GroupはMYbankの最大株主であり、30%の株式を所有している。テンセントはWeBankの最大の株主で、30%の株式を保有している。

中銀がデジタル人民銀行が計画を発表したとき、Ant GroupのAlipayおよびTencentのWeChatによる293兆元(約4,800兆円)のデジタル決済市場の寡占を崩すためのものと見られていた。

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