NFTマーケットプレイス、他人のゲームを許諾なしに鋳造して販売

GameStopが最近開始したNFTマーケットプレイスでは、NiFTy Arcadeと呼ばれるNFT提供者が、所有者の暗号通貨ウォレット、またはGameStop Marketplaceのページ自体から、完全にプレイできるHTML5ゲームにリンクした「インタラクティブNFT」を提供した。通常のJPEGではなくNFTの所有がゲームプレイにつながるため、話題を集めた。

しかし、NFTゲームの多くは、クリエイターの許可なく鋳造・販売されており、クリエイターがNFTの利益を共有する取り決めなどされていなかったことが判明した、とArsTechnicaが報じた

NiFTy ArcadeのクリエイターNathan Elloが提供していたのは、ウェブ上ですでに自由にプレイできるゲームのNFT版で、同団体は開発者の許諾を得ずにNFTを鋳造し、46.7ETH(当時約55000ドルの価値)を得た。関係者による苦情申し立てによって、ElloはGameStop NFTマーケットプレイスでの鋳造権限が停止されたという。

NFTが複製し放題という点をうまくついている。ArsTechnicaによると、Elloは、Breakout Hero、Super Disc Box、Invader Overloadなど、他の多くのゲームを作者の許可なくNFTマーケットプレイスで鋳造し配布した証拠を押さえられているという。

NiFTy Arcadeの存在は事実上マーケットプレイスから抹消されたが、Elloが停止前にすでに鋳造し販売した数百のNFTは、GameStopがNFTの所有権の追跡に使用しているLoopring Ethereum Level 2ブロックチェーン上にまだ存在する。つまり、これらのNFTは、GameStop自身のマーケットプレイスがもはやそれを正当なものと見なさないとしても、他のマーケットプレイスで販売または取引することができる。

「Worm Nom Nom」 はGameStopのNFT マーケットプレイスから削除されたが、すでに流通したNFTはまだGameStopのサーバーとピアツーピアのストレージネットワークであるIPFSでプレイできるバージョンを示している。一時期、IPFSへのデータのアップロードが好まれたが、ピアツーピアでは一度データが広まると収集がつかなくなることが指摘されている。