OpenAIのCTOいわく「AIはあなたの日常の伴侶」［ブルームバーグ］

(Bloomberg) -- 8カ月前、ChatGPTは一般人には存在しなかった。今では世界で最も話題になっているテクノロジー製品の1つだ。今週のThe Circuit With Emily Changのエピソードは、ChatGPTのメーカーであるOpenAIの内部に潜入する。

チャットボットの仕組みを知るために、OpenAIの最高技術責任者であり、ChatGPT自体のトップアーキテクトの一人であるミラ・ムラティにインタビューした。また、同社の初期投資家の一人であるベテランベンチャーキャピタリスト、リード・ホフマンにも話を聞いた。

私たちが学んだこと

ムラティは、人工知能が教育や生産性などを向上させる可能性について多くを語ってくれた。彼女は、AIと日常的な関係を築き、個人的なアドバイスやその他の支援を提供することを想像している。それは、かつてAlexaやSiriが約束したようなものだ。

ムラティは、インタビューの中で、起こりうるマイナス面も認めている。AIが人類を滅亡させるという最悪のシナリオはあり得る、と彼女は言う。「自分たちで目標を設定できるAIシステムができたとき、その目標が私たちの目標と一致しないと判断し、私たちがいることで利益を得られないというリスクは確かにある」と彼女は言った。

楽観主義者のケース

ホフマンは、AIが私たちを滅ぼすという考えを否定した。「ロボカリプス（ロボットによる人類の終焉）のようなことが起こる可能性は、他のすべてのことに比べて、とても小さい」とホフマンは語った。

ホフマンは、AIが私たちの生活に組み込まれるスピードは、iPhoneや、インターネットよりも速くなると予測した。LinkedInの創業者であり、Facebookの初期投資家でもあるホフマンは、これは暗号資産バブルのようなものではないと述べている。

イーロン効果

ホフマンは当初、旧友でPayPalの同僚であるイーロン・マスクに惹かれて、AI投資に取り組んだという。しかし、ホフマンは、OpenAIの創設者で現在は退社しているマスクが、AIの力について恐怖を煽っていると見なし、マスクが最近OpenAIを攻撃していると批判した。

ムラティと彼女の上司であるサム・アルトマンは、AIが害をなす可能性についてのマスクの懸念を一部共有しているようだが、ムラティはOpenAIでの開発を減速させるつもりはないと表明している。そしてホフマンも同意している。

OpenAI’s CTO Says AI Will Be Your Daily Companion

By Emily Chang

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翻訳：吉田拓史、株式会社アクシオンテクノロジーズ