欧米の圧力から自国経済を守ろうとする中国
2019年6月7日(金)、ロシアのサンクトペテルブルクで開催されたサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)の本会議で質問に答える中国の習近平国家主席。Andrey Rudakov/Bloomberg

欧米の圧力から自国経済を守ろうとする中国

エコノミスト(英国)

今月初め、習近平国家主席は「青年の日」に中国の航空宇宙技術者や研究者に向けたメッセージで、航空宇宙産業に対する抱負を語った。毛沢東時代に「2つの爆弾、1つの衛星」と呼ばれるキャンペーンを行い、外部の力をほとんど借りずに国産の核兵器、ミサイル、衛星を開発した先人たちにならって、若い労働者は中国の自立のために前進すべきだ、と彼は言ったのである。

一見したところ、これは最近のグローバリゼーションの波から他のどの国よりも恩恵を受けている国で喧伝するには奇妙なメッセージである。2000年当時、中国はごく少数の国にとって最大の商品貿易相手国であった。2000年当時、中国はごく少数の国の最大の貿易相手国だったが、今では60カ国以上の国の最大の貿易相手国になっている。1985年から2015年の間に、中国の対米輸出は125倍にもなった。製造業ブームもあり、2001年から2020年までの中国の一人当たりGDPの成長率は年平均8%以上となった。

しかし、中国政府は、どのような利点があるにせよ、グローバリゼーションを完全に快く思ってはいない。1970年代に鄧小平が始めた「改革開放」は、生産と貿易を自由化するものであったが、それは常に断片的で部分的であった。共産党は経済における支配的な役割を放棄するつもりはない。欧米の思想が入り込むことを懸念している。そのため、外国資本や専門知識は歓迎される一方で、制限され、しばしば反感を買ってきた。

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