RobloxはApple支持、対Epicのアプリストア訴訟

ゲーム企業Robloxは昨年のフォートナイト開発者Epic GamesとAppleの間の控訴審で、Appleの味方をした。ゲーム開発者は通常、Epicと利害が共通するものだが、アプリストアの特別扱いを受けてきたRobloxは、Appleの側に立っている。

ロイター通信によると、RobloxはiOSプラットフォームとそのクローズドなエコシステムを賞賛し、法的文書には「AppleのApp Storeで利用可能なアプリの審査と承認のプロセスは、安全性とセキュリティを強化し、ユーザーの目にはそれらのアプリがより正当なものとして映る」と書いている。

Robloxは、AppleとEpicの間の訴訟で重要な例として使用され、iOS上で他のストアを運営することを禁じるAppleの規則に違反していると考えられていた。Robloxでは、ユーザーがゲーム内でゲームを製作し、それを販売することができる。Appleはユーザーが作成したゲームをゲームではなく「体験」と表現し、同じ頃、Robloxはウェブサイト上で「ゲーム」という文言を「体験」に変更した。例えば、iOSやAndroidのアプリでは、「ゲーム」タブが「発見」と表示されるようになった。

Robloxは昨年の原審で重要な役割を担っていた。司法省(DOJ)は、Apple対Epicの反トラスト法裁判から明らかになった重要な点を調査しており、Epicは、そのアプリで人々がゲームの中から選んでプレイできるようにするRobloxにAppleがフリーパスを与えていると主張していた。

AppleとRobloxの間でなんらかの合意があると見るのが妥当だろう。Robloxの存在は、Appleのポリシーが恣意的に運用されていることの確かな証拠と言える。2017年のメールで、Appleのマーケティング責任者Trystan Kosmynkaは、「Roboblox」がApp Storeに承認されたことに「驚いた」と記述している。