銃搭載のロボット犬が爆誕

要点

銃を搭載したロボット犬が登場した。偵察用としては各国軍の採用例があるが、戦闘用はまだ知られていない。危惧すべきロボットの広範な軍事活用の新たなる一歩か?


この画像は、米国のGhost Roboticsが製作したVision 60という四足歩行ロボットに、小銃のスペシャリストであるSword Internationalがカスタムした銃を搭載したものだ。

この銃は、SPUR(Special Purpose Unmanned Rifle)と呼ばれ、様々なロボットプラットフォームに装着できるように設計されているようだ。30倍の光学ズーム、暗闇でもターゲットを狙えるサーマルカメラを搭載し、有効射程距離は1,200m。

Sword InternationalやGhost Roboticsが、この銃とロボットの組み合わせを現在販売しているかどうかは定かではない。しかし、もし彼らが販売していないのであれば、すぐに販売することになりそうだ。Sword Internationalのウェブサイトに掲載されているマーケティング・コピーはこうだ。「SWORD Defense Systems SPURは、無人兵器システムの未来であり、その未来は今だ」。

Image via Sword International

米軍がロボット犬のパトロールテストを開始

GhostとSwordの提携についての詳細は不明だが、Ghostの四足歩行ロボットはすでに米軍でテストされている。昨年、フロリダ州のティンダル空軍基地にある第325治安部隊は、国防総省で初めて四足歩行ロボットを通常業務に使用する部隊となった。GhostのCEOであるJiren Parikhのインタビューによると、このロボットは基地の周辺をパトロールし、「人間や車両にとって好ましくない」湿地帯を移動するのに使われているという。

偵察はロボット犬の最も明白な使用例の一つだが、メーカーは徐々に他の使用方法を試している。このロボット犬は、遠隔地でのビデオ撮影や地図作成だけでなく、移動式の携帯電話基地として使用したり、爆弾を解除したり、化学物質、生物物質、放射線物質、核物質を検知したりすることもできる。

四足歩行ロボット「Spot」のメーカーとして知られるボストン・ダイナミクス社は、自社製品の武器化を禁止する厳しいポリシーを持っている。しかし、他のメーカーはそれほど厳しくない。

問題はこれらのロボットが将来どのように配備され、人間に殺傷力のある弾丸を発射するようになったときに、どのようなレベルの監視が必要になるかということだ。

しばらく前から、専門家たちは「殺人ロボット」(公式の専門用語ではLAWS(Lethal Autonomous Weapon System)と呼ばれる)の使用が徐々に増加していることを警告してきたが、米国の公式政策はその開発や配備を禁止していない。多くの団体がこのようなシステムの禁止を求めていますが、その一方で、企業は可能なものを作り続けているようだ。

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