
ルペン、仏大統領にかつてなく近づく(そしてプーチンにも)
フランス大統領選挙の決選投票が24日に近づく中、親ロシアの極右政党「国民連合」の候補者であるマリーヌ・ルペンが、ロシアのプーチン大統領が関連する機関から長期に渡り融資を受けてきたことに視線が集まっている。
[著者:Roger Cohen]パリ - 1月にヨーロッパの極右指導者がマドリードに集まったとき、彼らは、移民を取り締まるか、「ヨーロッパのキリスト教の理想」を守るかにかかわらず、彼らが大切にしている問題で団結することに何の問題もなかった。しかし、ロシア軍がウクライナ国境に集結したとき、彼らは一つの問題、すなわちプーチン大統領がもたらす脅威について意見が分かれた。
フランス大統領選に挑む極右のマリーヌ・ルペンは、最終声明の中で「欧州東部国境におけるロシアの軍事行動」に立ち向かうために欧州の結束を呼びかける段落に異議を唱えた。非自由主義的な民族主義者の集まりの中でさえ、彼女はプーチンへの忠誠心において異端児だったのだ。
今、彼女の選挙サイトでは、首脳の声明はその段落がカットされ、文章が変更されていることが分からないまま表示されている。この小さなごまかしは、プーチンがウクライナを荒廃させたとしても、それがほとんど減じることのないほど、プーチンを完全に受け入れていることと一致する。
過去10年間、ルペンの政党である国民連合(旧国民戦線)はロシアの銀行から数百万ドルを借り入れ、ルペンは2014年のプーチンのクリミア併合と、その年のウクライナ東部のドンバス地方での彼の扇動的な干渉を支持してきた(ちょうど今週、ロシアが攻撃を倍加したところだ)。