
セガ、名作の再制作でフォートナイトの座を狙う
セガサミーホールディングスはドリームキャスト時代の名作を大予算で再制作し、「フォートナイト」級のグローバルヒットを狙う。スロット・パチンコ事業が縮小傾向であり、ゲーム事業の比重が高まっている。
セガサミーホールディングスは、ドリームキャストのゲーム『クレイジータクシー』(CRAZY TAXI)と『ジェット セット ラジオ』(JET SET RADIO)を大予算で再制作し、エピック・ゲームズの「フォートナイト」などのグローバルヒットを求めてバックカタログを利用しようとしていると、同社の計画に詳しい関係者は述べている。
この2つのタイトルは、セガが1年前に発表した「スーパーゲーム」構想の最初の作品となり、同社のソフトウェア・ポートフォリオを中心に、経常的な収益源の開拓とオンラインコミュニティの構築を目指した取り組みとなる。『フォートナイト』は、こうしたゲームのお手本となっている。無料でプレイでき、プラットフォームを問わず、大規模なマルチプレイヤーコンテストを開催し、通常の戦闘に加えて、乗り物、建設、ソーシャルイベントなどのおまけが用意されており、ゲーム内アイテムの購入に拍車をかけている。
クレイジータクシーはすでに1年以上前から開発されており、セガは、2〜3年以内の発売を目指していると、関係者は述べている(情報はまだ公開されていないため、名前は伏せている)。この作品は、1年前のセガの年次報告書で、『ジェット セット ラジオ』と並んで、セガが最新のものに更新することで資本増強を図りたい知的財産(IP)のリストに挙げられていたものである。両新作ゲームとも制作の初期段階にあり、まだキャンセルされる可能性があると、関係者は述べた。
セガの広報担当者は、現時点ではコメントすることはないと述べた。