SMIC、北京に建設費8,500億円のファブを建設開始

中国の半導体製造大手SMICは、北京郊外の半導体生産工場(ファブ)に497億人民元(約8500億円)を投資し、2024年に第1期の完成を予定している。SMICは、国家集積回路産業投資基金、中国国投高新産業投資有限公司とともに、2020年12月7日にSMIC沂庄集積回路製造所を設立し、2月23日に北京沂庄開発政府が発表した。

発表によると、SMIC首都第1期プロジェクトは北京経済特区に現在建設中で、費用は約76億元、完成時の生産能力は月産約10万枚(12インチシリコンウエハー)を予定している。第一期プロジェクトの敷地面積は、FAB3P1生産工場とそれを支える建物・構造物を含めて約24万平方メートルとされる。

北京経済開発区はIC産業と先端技術が集中している地域として、SMICと北華荘をリーダーとして、設計、ウェハ製造、包装・検査、設備、部品、材料などを含む完全なIC産業チェーンを形成し、「チップ・ソフトウェア・コンピュータ・システム・情報サービス」のICエコシステムを構築している。 チップ-ソフトウェア-コンピュータ-システム-情報サービス」のICエコシステムが構築され、関連企業が約100社あり、産業規模は北京市の1/2を占めている。

杭打ち式を終えたというSMIC 沂庄集積回路製造所の建設予定地。出典:SMIC

SMICは中国の上海、北京、天津、深圳に8インチと12インチの複数の生産拠点を持ち、2019年末時点で月産45万枚(8インチシリコンウエハー)の生産能力を有している。

SMICの2019年の市場シェアは約5%で、世界5位、中国では16%となっている。