ソロスファンド、景気後退は避けられないと警告
ジョージ・ソロスのファミリーオフィスのCEOであるドーン・フィッツパトリックは投資におけるファミリーオフィスの役割、暗号と特別目的買収会社(SPAC)に関する彼女の展望、そして業界にもっと多様性が必要な理由について話した。

(ブルームバーグ) --今年に入り株式が大幅に売り込まれ、高インフレが続いているにもかかわらず、ドーン・フィッツパトリック氏は当面の景気後退を心配していない。
ソロス・ファンド・マネジメントの最高経営責任者兼最高投資責任者は、米消費者の状態は「極めて」良好で、連邦準備制度理事会(FRB)が予想する利上げを乗り切るのに役立つと主張する。賃金上昇はインフレに追いついていないものの、アメリカ人はクレジットカードの残高を返済するのに十分な現金を持っているのだ。
このような状況下、「経済が停滞し、インフレに影響を与えるだろうが、この経済にはショックアブソーバーが組み込まれている」と、52歳のフィッツパトリックは、「Bloomberg Wealth with David Rubenstein」のエピソードで語っている。
1970年にヘッジファンドとしてスタートしたジョージ・ソロスのファミリーオフィスの代表として、フィッツパトリックは約280億ドルを監督している。その大半は、91歳の億万長者が設立したオープン・ソサエティ財団の資金であり、人権、正義、進歩的政治などの活動に資金を提供している。
ファミリーオフィスの魅力は、1億ドルでも5億ドルでも、必要な時に機動的に投資規模を拡大できることだと、フィッツパトリックは言う。
私たちは、他のどの投資家よりも早く、大きな規模で物事を行うことができる」と、彼女は4月29日に収録されたインタビューで語っている。 「私たちよりも大規模な資本プールがあるが、彼らは数週間から数ヶ月かかるようなプロセスをとる傾向がある」
さらに、フィッツパトリックは、その業務の幅広さから、世界中でチャンスをつかむことができる。「私たちは、ほぼすべての地域で、あらゆるアセットクラスに投資することができるので、一般的な資産運用業界が行き届かないところで、点と点を結びつけ、運用することができる」