SPACが調達した1,600億ドルが信託口座で宙吊り
2022年2月28日(月)、米ニューヨークのニューヨーク証券取引所(NYSE)のフロアで働くトレーダー。Photographer: Michael Nagle/Bloomberg. 

SPACが調達した1,600億ドルが信託口座で宙吊り

エコノミスト(英国)

アメリカの資本主義は、大きな数字に対して特別な畏敬の念を抱いている。大きな数字は負債として怖がらせることも、裏付けとして安心させることもできる。2020年に入ってから特別目的買収会社(SPAC)が調達した2,600億ドルは、連邦債務やアメリカの景気刺激策のような数兆ドル規模のオーラを備えていない。それでも、最近の市場マニアの象徴となるには十分な規模である。

かつて宇宙船は、複雑で分かりにくく、目新しさもない、資本市場の余興として珍重されていた。投資銀行が引き受ける従来の新規株式公開(IPO)が企業の成熟を示すものであり、多額の現金を持って合併し、裏口から株式市場に参入することは、そうではなかった。しかし、株式市場が底値から上昇し、2020年5月から2021年12月までの間に800社以上の企業が増資を行ったことで、状況は一変した。引受手数料は徴収されたが、疑問の残るインセンティブと複雑さは残った。

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