ロシアへの技術隔離は米国に新たなリスクをもたらす
2020年4月14日(火)、ロシア・モスクワのクレムリンに近い赤の広場で、保護用フェイスマスクをつけた歩行者がスマートフォンを閲覧している。モスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長は、自主的な規制が旅行を抑制し、人々を路上から遠ざけることに失敗した後、今週、車両による旅行のデジタル許可システムを導入し、ロシアの首都の閉鎖を強化した。

ロシアへの技術隔離は米国に新たなリスクをもたらす

ロシアからiPhoneやAirbnbの出品から防衛用電子機器まで、あらゆるものを奪い取る技術飢餓キャンペーンは、ウラジーミル・プーチンをさらに中国の軌道に乗せる危険性をはらむ前例のない実験だ。

ブルームバーグ

ロシアからiPhoneやAirbnbの出品から防衛用電子機器まで、あらゆるものを奪い取る技術飢餓キャンペーンは、ウラジーミル・プーチンをさらに中国の軌道に乗せる危険性をはらむ前例のない実験だ。

米国は輸出規制を手段として、ロシアからハイエンド産業や先端兵器に必要な部品を奪う取り組みを主導しており、プーチン大統領にウクライナ侵攻の決定の痛みを感じてもらうことを期待しているのである。そのため、コンピューター、チップ、センサーなどのメーカーはロシアへの出荷を停止せざるを得なくなっている。

同時に、米国の大手企業の多くは、さらに踏み込んで、事実上、ロシアに対する技術ボイコットを確立している。ウクライナの指導者も後押しして、ロシア人から技術やデジタル・プラットフォームへのアクセスを奪うことで、民衆の抗議行動に拍車をかけ、プーチンの軍事作戦を弱体化させようというのだ。

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