米不動産市場は再びバブル?  住宅ローン金利の高騰でも冷めない需要
米不動産市場は再びバブルの様相を呈している。住宅ローン金利の高騰は、旺盛な需要を冷ますには至っていない。Photo by Josh Olalde on Unsplash

米不動産市場は再びバブル? 住宅ローン金利の高騰でも冷めない需要

エコノミスト(英国)
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アイビー・ゼルマンは、米国の住宅市場についてよく知っている。バブルが崩壊する1年前の2005年に、主流派のアナリストの中では珍しく、トラブルを警告した。2012年、多くの投資家が不動産投資への回帰を渋っているときに、彼女はこのセクターが底を打ったと宣言した。それ以来、価格は2倍以上になった。だから、彼女の最新の発言に注目する価値がある。「今は多幸感でいっぱいだ」と彼女は言う。「過剰な兆候があるのは確かだ」。

しかし、投資銀行から分析会社の経営に転じたゼルマンは、現在の上昇が過去の上昇とは異なることも知っている。潜在的な危険の証拠から始めよう。米国では、豊かな世界全体がそうであったように、パンデミックの初期から価格が急騰している。ここ数カ月で前年比20%近く上昇し、2007年から2009年にかけての世界金融危機前の活況をしのぐ勢いである。

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