TikTokは見た目以上に危険かもしれない

［著者：Ezra Klein］イーロン・マスクのTwitter買収に対する熱狂的な関心の核心と、私の直感はリンクしている。それは主要なソーシャルメディア・プラットフォームは、定義しがたい何らかの形で、現代の生活にとって不可欠なものだ、ということだ。街の広場とでもいうのでしょうか。インフラとでも言いましょうか。公共事業と私的な関心事の間にある曖昧な領域に存在するものだ。億万長者や企業に任せるには重要すぎるが、だからといって政府に渡すには危険すぎる。インフラストラクチャの所有権とガバナンスの問題については、まだ満足のいく答えが見つかっていない。しかし、いくつかの取り決めは、他のものよりも心配だ。イーロン・マスクより悪い運命もある。

現在私たちが知っているTikTokは、わずか数年の歴史しかない。しかし、その成長はこれまで見たこともないようなものだ。2021年には、Twitterよりもアクティブユーザー数が多く、YouTubeよりも米国での視聴分数が多く、Facebookよりもアプリのダウンロード数が多く、Googleよりもサイト訪問者数が多かった。このアプリは、バイラルなダンスのトレンドでよく知られているが、Twitterがランチの注文を140文字で更新し、Facebookがエリート大学に限定されていた時代もあった。物事は変化する。もしかしたら、もうすでに変わっているかもしれない。数週間前、サウスカロライナ州のプレスビテリアン大学で講義をしたとき、学生たちにどこでニュースを入手するのが好きか尋ねてみた。すると、ほとんどの学生が「TikTok」と答えた。