
アントグループのIPOは実現すれば海外資本には明るいシグナルに: Tim Culpan
アリババ・グループ・ホールディング・リミテッドが分裂した今、6つのベビーババのうちどれが最初に株式を上場するかというレースが始まっている。
(ブルームバーグ・オピニオン) -- アリババ・グループ・ホールディング・リミテッドが分裂した今、6つのベビーババのうちどれが最初に株式を上場するかというレースが始まっている。過去最高額の罰金を含む数年にわたる監視の後、アリババのどの部門も新規株式上場を果たせば、中国の規制当局から事実上の太鼓判が押されたようなものである。しかし、本当の賞品は、巨大な関連会社であるアント・グループの株式公開だろう。
アリババの食料品チェーンFreshippoは、中国国際金融(CICC)とMorgan Stanleyと協力して、香港での上場を準備しているとBloomberg Newsは先週報じた。同部門は、新たな資金調達を検討していた2022年1月には、約100億ドルと評価されていた。この数字はその後、下がったり上がったりしているかもしれないが、他の部門に比べれば極小である。
旧体制では、この小売事業はChina Commerceグループに属していたが、3月に発表された分割により、Taobao Tmall Commerceグループとなった。淘宝網(Taobao)は唯一、すぐにスピンオフしてIPOする自由が与えられていなかったが、サブユニットであれば可能なようで、Freshippoがその第1号となる可能性がある。
Freshippoより先に上場しそうなのは、物流部門でありアリババの配送戦略のバックボーンであるCainiao Network Technology Co.である。再編の概要が明らかになった数日後には、この事業が早ければ2023年末に上場し、CICCとCitigroupがIPOに携わるというニュースが流れた。Cainiaoの評価額は約200億ドルであるとBloomberg Newsは3月に報じたが、これはグループ内で最も小さなユニットの1つとなるであろう。