東芝、ブラックストーンとKKRが共同入札を検討する中、支援銀行を追加
ブラックストーンが日本のコングロマリットに対する共同入札でKKRとの提携を模索する中、東芝が買収案件の評価を支援する銀行を追加選定したと、この件に詳しい関係者が明らかにした。

(ブルームバーグ) ブラックストーンが日本のコングロマリットに対する共同入札でKKRとの提携を模索する中、東芝が買収案件の評価を支援する銀行を追加選定したと、この件に詳しい関係者が明らかにした。
東京に本社を置く東芝は、JPモルガン・チェースとみずほフィナンシャルグループを招き、野村ホールディングスと共に、非公開化を含む戦略的選択肢を検討する予定であると、関係者は述べている。東芝は、早ければ今週中にもこの人事を発表する可能性があるという。
ブルームバーグ・ニュースは、CVCキャピタル・パートナーズとベイン・キャピタルも東芝への買収提案の可能性を検討していると報じている。CVCは、いくつかのバイアウト企業や、国の支援を受けたファンドを含む日本のローカルファンドと、手を組むことについて話しているという。
この話し合いは予備的なものであり、各社は提案を進めないこともあり得るという。
東芝の担当者は、必要に応じて外部のアドバイザーを加える予定であるとの以前の発表に言及し、それ以上の詳細な説明は避けた。ブラックストーン、JPモルガン、みずほの代表者はコメントを避け、CVCとKKRの広報担当者はコメントを求めたが、すぐには応じなかった。
東芝は4月21日、潜在的な投資家からの提案の募集を開始する予定であり、野村を財務アドバイザーに採用したと発表した。取締役会および特別委員会は、経営陣から独立した助言を得るため、UBSグループを選択した。
投資家からの関心は、経営陣と株主が何年も会社の将来について対立している、問題を抱えた日本企業に機会があると大手プライベート・エクイティ・ファンドが考えていることを示している。時価総額約180億ドルの東芝の買収は、プライベート・エクイティにとって国内最大の取引となる可能性がある。
-- 取材協力:Ruth David, Takashi Mochizuki, Takashi Nakamichi, Cathy Chan and Tom Redmond.
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