イーロン・マスク、トランプ氏のTruth Socialは「本質的に右翼のエコーチェンバー」だと発言

イーロン・マスクは、フィナンシャル・タイムズ(FT)との最近のインタビューで、ドナルド・トランプ前大統領のソーシャルメディアアプリ「トゥルース・ソーシャル」を非難している。

「それは本質的に右翼のエコーチェンバーだ」とマスクは言った。「トランペット(Trumpet)と呼ばれたほうがいいかもしれない」。トランプ(Trump)氏の意を拡散するトランペットという意味だろう。

マスクは、Twitterが「Truth Social」のようになるのを避けるためにTwitterを買収したと語った。「人々がアイデアを交換するための最大限に信頼できる包括的な手段を持つことは重要であり、それは可能な限り信頼性と透明性がなければならないと思う」

過去にマスクは、もしTwitterを買収したら、トランプ氏や他のユーザーに対する同社の禁止措置を解除すると発言している。この取り組みは、前大統領にとってTruth Socialを無用のものにする可能性がある。もっとも、トランプ氏は過去に、たとえTwitterへの復帰が許されたとしても、戻ることはないと発言している。トランプ氏は、1月6日の国会議事堂襲撃事件後、Twitterを禁止された後にTruth Socialを立ち上げた。

Truth Socialのデイリー・アクティブ・ユーザー数は、Twitterの2億2900万人に対し、約51万3,000人と、Twitterよりもかなり少ないリーチ数となっている。

FTのインタビューでマスク氏は、過去に2人が口論の応酬をしたことはあるが、トランプ氏を嫌っているわけではないと述べた。トランプ氏が初めて大統領に就任する前、マスク氏は彼が「適任ではない」と述べた。最近では、マスク氏は7月に、元リアリティ番組の司会者は再び大統領選に出馬すべきではないと発言している。一方、トランプ氏は、自分が大統領になったとき、マスクにひざまずいて懇願させれば、億万長者はそれを実行しただろうと述べた。

マスクはまた、ジョー・バイデン大統領のファンでもない。インタビューの中でテスラのCEOは、バイデンは再び立候補するには年を取りすぎていると考えていると述べ、より穏健な政治家を支援するために「スーパー・モデレート・スーパーPAC(超穏健・特別政治活動委員会)」の設立を検討していると語った。今年初め、この億万長者はフロリダ州知事のロン・デサンティス氏への支持を表明していた。