ドルの世界支配を覆すことは不可能に近い
2019年4月16日(火)、中国・香港のハンセン銀行本社で、従業員が機械を使って米国の百ドル紙幣を数えている。世界の2大経済大国間の貿易戦争の中で、アジア諸国が米国債をより多く引き受けたため、中国の財務省証券保有額は3カ月間増加した。Photographer: Paul Yeung/Bloomberg

ドルの世界支配を覆すことは不可能に近い

米国の資本市場、経済は他に類を見ないと見られており、ドル支配は続きそうだ。人民元は特定の地位を獲得しそうなものの後回しにされており、暗号通貨は、世界的な地位を確立するにはあまりにも新しく不安定な通貨だ。

ドルを打倒することは、言うは易く行うは難しである。

ワシントンがロシアのドル保有高を凍結したことで、中央銀行の間で外貨準備へのアクセスの安全性を見直す機運が高まり、投資家はこのように結論付けた。この動きは、中国などの国々がドル建ての金融システムから自らを切り離し、代替手段を模索する努力を強めるのではないかとの憶測を呼んだ。

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