米VCの資金調達、2021年の記録を上回る勢い

米国のベンチャーキャピタル(VC)は、市場の調整にもかかわらず、過去最大の資金調達額を記録する勢いだ。

調査会社PitchBookのデータによると、今年これまで米国のVCファンドは1,375億ドルをクローズし、2021年の通年総額1421億ドルに迫っている。

今月、Lightspeedが4つのファンドで71億ドルを調達し、Battery Venturesが38億ドルの資金調達を発表し、Oak HC/FTが約20億ドルのファンドをクローズした。これらの巨額の資金に加え、他の47社が7月に最新かつ過去最大の資金を調達しているという。

もちろん逆風は存在しており、PitchBookの取材によると、年金基金、財団、その他の主要なリミテッドパートナーの中にはVCとの関係を手放すか、既存のパートナーに小切手を送るしかなかったという者もいる。

それでも、PitchBookのデータによれば、資金調達環境は全体として、景気後退の始まりに予測されたよりも困難ではないことが判明しているという。