行動につながる指標(アクショナブルメトリクス)とは?

「行動につながる指標(アクショナブルメトリクス)」は、あなたが決定を下すのを助けます。 それらはあなたのビジネスがしていることとそれが働いているかどうかについてのフィードバックと文脈を提供します。 特定の業界内で売上を伸ばすときに、マーケティング戦略を調整して顧客を引き付けたり、売り込みを微調整したりするのに役立ちます。 追跡して使用するデータはすべて、ビジネスの改善に役立ちます。

行動につながる指標は、しばしば流動的です。当初はリテンションレート(ユーザー維持率)が行動につながる指標だったのが、やがて、ユーザーのロイヤルティが安定し、今度は製品の収益性が求められる段階に到達すると、1ユーザーあたりの平均収益(ARPU)に移り変わるということがあります。

あなたはゲームのような課金型アプリのプロダクトマネージャーをしているとしましょう。あなたはアプリ内購買のコンバージョンレートの改善に集中していましたが、アプリの人気が急速に高まり、ユーザー数が40倍になりました。あなたは方針を変更して、多数のフリーユーザーを、少数のヘビーな課金ユーザーで支えるビジネスモデルに変更を決めました。「ヘビーな課金ユーザーの数」と「彼らのARPU」が向上すると収益が増えるため、これらが「行動につながる指標」へと変化したという具合です。

「行動につながる指標」の反対は「虚偽の指標(バニティメトリクス)」です。虚偽の指標は商品の現在の状態を記述するだけで、ここに来た方法や次に行うべきことについての洞察を提供することができません。そうなりやすいものはページビューやダウンロード数等があります。

# 参考文献

アリステア・クロール『Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法』

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