バニティメトリクス(虚栄の指標)の定義とは?
バニティメトリクス(虚栄の指標)は、他の人にとって見栄えのよいメトリクスですが、製品のパフォーマンスを知るのには役立ちません。これらの指標は、あなたが何かを改善しているように(他者に対して)見せたい場合には非常に魅力的ですが、実用的ではなく、効果的な方法で行動に移すことにつながりません。
バニティメトリクス(虚栄の指標)は、他の人にとって見栄えのよいメトリクスですが、製品のパフォーマンスを知るのには役立ちません。これらの指標は、あなたが何かを改善しているように(他者に対して)見せたい場合には非常に魅力的ですが、実用的ではなく、効果的な方法で行動に移すことにつながりません。バニティメトリクスは、ほとんどの場合、「アクショナブルメトリクス(行動につながる指標)」と対比されます。アクショナブルメトリクスは、意思決定を支援し、ビジネスが目標を達成したり成長したりするのに役立ちます。
ページビューは虚栄の指標の典型的な例です。ページビューは表面的には見栄えが良いものです。いまだにページビューを指標として示しているニュースサイトに出会うことは難しくありません。
ページビューは、それを実用的なものに変えたり、ビジネス目標にどのように関連するかを示すことができる場合には、有用な指標になる可能性があります。しかし、それ自体では、コンテクストもなく、それだけであなたは人気があると感じさせてくれるだけです。誰が訪問しているのか、そして訪問者を売上に転換できる可能性があるのかどうかを知ることがより重要です。
あなたがコマースサイトを運営していると仮定します。ページビューはとても高い水準にあるのに購買にはほとんど至っていないとしましょう。直帰率は極めて高く、平均滞在時間も数秒です。あなたはページビューを増やせば、そのうちの何人かは購買に至ると仮定し、見当違いな広告を打って、訪問者を増やしていたのです。しかし広告で引き寄せられた訪問者は自分の意図(インテント)とサイトがマッチしないこと知るやいなや離脱しています。あなたが仮にページビューを増やしさえすれば、購買者が増えると盲信しているとすれば、ページビューは虚栄の指数なのです。
# 参考文献
アリステア・クロール『Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法』
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