UberのCEO、ギグワーカーに「福利厚生資金」を提案

UberのCEOであるダラ・コスロシャヒは、月曜日のニューヨーク・タイムズの論説で、ギグワーカーのための「福利厚生基金」の設立を呼びかけた。

ギグワーカーは、従業員ではなく独立した請負業者のままであり、従来の労働者が受け取るのと同等の福利厚生をUberのような企業に求めてきた。コロナウイルスの大流行とその結果としての経済的負担は、これらの呼び出しを拡大している。

彼の計画は、「労働者に現金を与え、健康保険や有給休暇のような、希望する福利厚生に使えるようにする」というものだ。この法律を可決したどの州でも、独立した労働者は労働時間ごとにお金を受け取ることができる。

彼は、このようなモデルはギグワーカーが自分で選んだ福利厚生にお金を使えるようにするための柔軟性を提供するだろうと述べている。

コスロシャヒは、Uber のドライバーを従業員のように扱うべきではないと主張した。なぜなら、そのような動きは彼らの労働時間の柔軟性を傷つけるだろうし、現在のドライバーの大半は別にフルタイムの仕事を持っている、と説明した。

これは、ドライバーを従業員として分類することに反対する妥協案として、「携帯型福利厚生」のアイデアを長い間提案してきた同社にとっては、新しいアイデアではない。

彼はまた、州にもっとすることを要求し、「すべてのギグワーカーがギグ会社が仕事中に発生した怪我のための医療と障害の保険を提供することを要求すべきである」と言っている。「また、人種、宗教、性別、性的指向、またはその他の保護された特性に基づいて独立した労働者の機会を否定することから企業を防ぐ新しい法律が必要である」。

ギグ・ワーカーとは 捕捉されない単発請負人
ギグワークは、伝統的な長期的な雇用主と雇用主の関係の外で収入を得る活動で構成されている。米国の労働者の20〜30%はギグワーカーとして労働した経験があるが、その実態の公的な記録が残っていないため、労働者の権利保護などに課題がある。
ギグ・エコノミーは働き方改革か低賃金労働か
ギグエコノミーはプラットフォームを介して流動的に仕事を得る、新しい働き方だが、往々にして労働者が弱い立場に置かれる。人間のコモデティ化を進み、非正規の従業員が「雇用主の気まぐれに完全に従属することが求められる」ケースもある。ギグエコノミーの実態を把握することが重要だ。

Image by Uber