IPOの未来 Axion Podcast #49

Axion Podcastは、テクノロジー業界の最新トレンドを、元DIGIDAY編集者で起業家の吉田と280万会員の写真を扱うベンチャーの事業統括者の平田でディスカッションする対話形式のラジオです。Apple PodcastSpotifyGoogle PodcastAnchorでも聴取可能です。ご登録お待ちしております。

最近の上場トレンドの変化について話しました。伝統的なIPO、直接上場、SPACと選択肢が増えていることの背景を說明します。

Show Note

要点

  • 9日上場した料理宅配大手Doordashは初日に86%急伸。その翌日には、民泊仲介サイト大手Airbnbが公開価格の2倍余りに急騰するなど、好調なデビューを飾った。
  • VC資金や政府系ファンドや投資信託がIPO前の株式を購入することで、民間市場のバリュエーションが上昇している。そのおかげで、Snowflake、DoorDash、Airbnbのような企業は魅力的な条件で民間資本を調達することができ、その結果、株式公開を急ぐことはなかった。
  • ジェイ・リッター教授によると、今年のハイテクIPO銘柄のバリュエーション(中央値)は、上場直前の年間売上高に対して23.9倍となっており、過去20年で突出して高い水準に跳ね上がっている。
  • RobloxとAffirmはIPOを延期し、直接上場を目論んでいる。
  • SPACが流行っているが、伝統的なIPOの方が断然得だ。IPOの直接のコストは投資銀行の引受手数料であり、一般的には5%~7%である。IPOの総コストは、IPOで調達した現金の約20%から22%となる。SPACのコスト中央値50.4%よりもはるかに低い。

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Photo: "Boris Johnson & Think London Open NASDAQ"by sterlingpr is licensed under CC BY 2.0