iQiyi、東南アジア市場のベテラン3人を雇用

ナスダック上場の中国の動画配信企業iQiyi(愛奇芸)は、東南アジア市場展開を活発化させるため、業界のベテラン3人を採用した。

Baiduの支援を受ける同社は、フィリピンのカントリーマネージャーにSherwin Dela Cruz、マレーシア、シンガポール、ブルネイのカントリーマネージャーにDinesh Ratnam、インドネシアのカントリーマネージャーにSteven Zhangを任命したと、同社は20日の声明で発表した。

声明によると、3人はそれぞれの東南アジア市場におけるiQiyiのビジネスのローカライズと発展に責任を持つことになるという。Dela CruzとRatnamは、マレーシアに拠点を置く動画ストリーミングプラットフォームのiFlixで働いていたが、iFlixは最近Tencentに買収された。

今回の新規雇用を発表するにあたり、iQiyiの会員制・海外事業グループの社長であるYang Xianghuaは、3人の幹部は、特に文化の壁が同社のグローバル展開にとって重要な障害となっている時期に、現地市場開拓の専門知識をもって、iQiyiが東南アジアでのプレゼンスを高めるのに役立つだろうと述べている。

2019年、iQiyiは正式に東南アジアを中心としたグローバル展開を開始し、マレーシアのメディアブランドAstroのような現地パートナーとの関係を構築し、ローカライズ活動を開始した。同年、iQiyiは、中国語、英語、タイ語、マレー語、インドネシア語、ベトナム語など複数の言語でコンテンツや検索機能を提供するアプリの国際版も開始した。

今回の発表は、iQiyiが海外事業の戦略立案、マーケティング、事業開発、広報機能を統括する国際事業担当副社長として、元Netflix幹部のKuek Yu-Chuangを採用してから1ヶ月以上が経過した後のことだ。