遺伝子工学

遺伝子工学は生命科学の研究分野のみならず、広く産業界においても利用されている。遺伝子の構造の研究からは、真核細胞のDNAにおける介在配列(イントロン)の発見、核酸酵素(触媒作用をもつRNA)の発見、タンパク質やその前駆体の構造決定、遺伝子発現のしくみなどの解明に多大の貢献をした。特に,医学領域では遺伝子疾患の分子レベルでの解明が可能となり,癌遺伝子や難病の研究など、多くの成果を生んだ。PCR法の登場により、ミイラや絶滅動物などの古生物学の研究や、遺伝子鑑定など法医学への応用も可能となった。微生物にヒトのタンパク質を作らせる試みは、特に産業界の注目を集めた。インシュリン、ACTHなどのペプチドホルモン、血栓溶解剤として用いられるウロキナーゼなどの酵素、インターフェロンやインターロイキンなどの免疫治療剤、ワクチンタンパク質などが、融合タンパク質法や発現ベクターを用いて生産された。

ブルームバーグ
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ゲノム編集技術「CRISPR」は誇大広告に見合う実力があるか

遺伝子編集技術を使って肝臓が危険なタンパク質を作るのを止めるという初期の成功は、それが1回で完了する治療法として機能する可能性を示唆している。

吉田拓史
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UCバークレー、CRISPR特許訴訟で敗訴

MITとハーバード大学のブロード研究所が遺伝子編集ツールCRISPRをヒトの細胞に初めて適用したと米国特許商標庁は決定した。カリフォルニア大学バークレー校がこの技術に関する有利な特許を取得するために行ってきた長年の努力をくじくものだ。

吉田拓史
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人間の遺伝子を使ってサルの脳を成長させ、霊長類の進化を再現することに成功

日独の研究者らはこのヒト特異的遺伝子を生理的レベルで発現させると、新世界のサルであるコモンマーモセットで大脳新皮質が拡大することを明らかにした。このことは、ARHGAP11B遺伝子が人類の進化の過程で大脳新皮質の肥大を引き起こした可能性を示唆している。

吉田拓史
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CRISPR-Cas3の新研究、より広範な遺伝子編集の簡易化を示唆

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の科学者による新しい研究によると、新しい治療法の開発や、ヒトや他の生物の正常な機能だけでなく、病気の研究のための遺伝子編集は、細胞のゲノムからDNAの大きな断片を切り取るための新しいツールを使用して、より迅速に進むかもしれない。