
創業100年を迎えたディズニーの岐路:動画配信の台頭が再構築を迫る

ディズニーランドの人気ライド、スプラッシュ・マウンテンが、ウォルト・ディズニー・カンパニーの100年の歴史を凝縮したアトラクションの上にそびえ立っている。南側のメインストリートアメリカには、1928年にミッキーマウスがデビューした「蒸気船ウィリー」を上映する小さな映画館がある。パークの中央には、1940年代から1950年代にかけてのディズニーアニメーションを彷彿とさせる「眠れる森の美女」の城がある。郊外には、スター・ウォーズやマーベルの世界をテーマにしたエリアがあり、2000年代の買収劇でディズニーが手に入れたものだ。ライドの高台にいる乗客は、数秒間その景色を楽しむことができる。そして、揺れとともに車がほぼ垂直に落下し、全員が水浸しになるのだ。
ディズニーは1月27日に創立100周年を迎えますが、この間、会社自体もジェットコースターのように揺れ動いてくる。時価総額1,800億ドルの世界最大のエンターテインメント企業は、2022年の興行収入上位10作品のうち4作品を占め、依然として興行界を支配している(史上最高の興行収入を上げた「アバター」の続編を含む)。アメリカのテーマパークは、パンデミックによる閉鎖から立ち直り、過去最高の利益を上げている。放送局やケーブルテレビ局は、年間数十億ドルの利益を上げ続けている。そして、未来のメディアであるストリーミングでは、ディズニーは誰よりも多くの加入者を獲得し、昨年はネットフリックスを抜いた。2020年から21年にかけての12ヶ月間、投資家たちは同社の株価が2倍になったことにしがみついた。