サウジマネー、米スタートアップ業界を侵食:著名VCが資金提供先に名を連ねる
サウジアラビアが米ベンチャーキャピタル(VC)とプライベートエクイティ(PE)業界の資金提供者であることが判明した。評判に問題を抱える同国は、各種の投資で世界的な影響力ネットワークの構築を推し進めているようだ。

サウジアラビアが米ベンチャーキャピタル(VC)とプライベートエクイティ(PE)業界の資金提供者であることが判明した。評判に問題を抱える同国は、各種の投資で世界的な影響力ネットワークの構築を推し進めているようだ。
3月下旬、著名VCのアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の共同代表であるマーク・アンドリーセンとベン・ホロウィッツは、フロリダ州マイアミで開催されたビジネス会議で、WeWorkの共同設立者アダム・ニューマンと共にステージに登場し、ニューマンはa16zが投資した住宅不動産会社Flowをサウジで展開する意向を示した、とブルームバーグが報じた。
この会議は、サウジ最大の政府系ファンドの1つが支援する非営利団体が主催したものという。
ホロウィッツは、10月にサウジを訪れ、リーマ・ビント・バンダル・アル・サウド王女と昼食を共にし、「砂漠のダボス会議」と呼ばれるサウジ主催の投資会議で講演した。さらに最近では、世界最大級の政府系ファンドである公共投資基金(PIF)の最高責任者、ヤシール・アルルマヤンに会ったとされる。一連の手続きで、両社は何らかの取引に合意した可能性は否定できないだろう。