ブラックロック会長、緩慢な危機に警鐘鳴らす
ブラックロックのCEOであるラリー・フィンクは、投資家向けの年次書簡で、シリコンバレー銀行の破綻を受けて、米国の金融システムが「スローローリング(緩慢に進行する)危機」に直面する恐れがあると警告を発した。
ブラックロックのCEOであるラリー・フィンクは、投資家向けの年次書簡で、シリコンバレー銀行の破綻を受けて、米国の金融システムが「スローローリング(緩慢に進行する)危機」に直面する恐れがあると警告を発した。
フィンクは、金利の急激な上昇を「最初に倒れるドミノ倒し」とし、レバレッジに頼っている他の地方銀行や投資家がリスクにさらされる可能性を示唆した。SVBの破綻後、迅速な規制措置によって市場は安定したが、フィンクは、プライベートエクイティ、不動産、プライベートクレジットなどの流動性の低いファンドが、特に負債を使って収益を上げる場合、第三のドミノ倒しになる可能性があると警告した。