![デフレとデフォルトに悩まされる中国経済[英エコノミスト]](/content/images/size/w2640/2023/08/zhang-kaiyv-TFm46xTFruI-unsplash.jpg)
デフレとデフォルトに悩まされる中国経済[英エコノミスト]

世界第2位の経済大国である中国を理解するのは、時として難しい。しかし、8月8日と9日の2日間で3つの見出しが、中国が現在直面している苦境を物語っている。輸出はドルベースで14%以上減少した。国内最大手の不動産デベロッパーのひとつであるカントリー・ガーデン(碧桂園)は、ドル建て債券のクーポンの支払いを2度にわたって怠った。通年の消費者物価指数(CPI)上昇率はマイナスに転じた。まとめると、中国の輸出ブームはとっくに終わっている。不動産不況はそうではない。したがって、デフレが待ち構えているのだ。
2020年初頭に中国が武漢に初めて残酷なまでに効果的な封鎖措置を敷いて以来、中国経済は世界の他の地域と同期していない。昨年末、中国が破滅的なゼロ・コロナ・コントロールを放棄したとき、多くのエコノミストはこの例外主義が続き、他の大国が不況に陥るなかでも中国は急速な回復を遂げるだろうと期待した。
この期待はまた、ある恐怖を呼び起こした。アナリストたちは、中国がコモディティやその他の商品に対して再び旺盛な購買意欲を示すことで、世界のインフレ率に上昇圧力がかかり、他の国の中央銀行総裁のやりくりがさらに苦しくなることを懸念していた。成長への期待もインフレへの懸念も現実のものとなっていない。