韓国がつくる完全なデータ駆動型のスマートシティ
2022年2月20日、韓国・釜山のエコデルタスマートビレッジの新居で、スマートミラーを使ってフィットネスを記録するイ・ソン・リーさん(写真提供:韓国・釜山市)。. 54家族がボランティアで、睡眠習慣からゴミの量まであらゆるデータを共有し、開発者が釜山でゼロから都市を作るのを支援した。(Tim Franco/The New York Times)

韓国がつくる完全なデータ駆動型のスマートシティ

完全にデータ駆動型の未来都市の開発が韓国で始まっている。54家族がボランティアとして参加し、睡眠習慣からゴミの量まであらゆるデータを共有し、釜山でゼロから街を作り上げることに貢献した。

吉田拓史

[著者:David Belcher]韓国・釜山 - 韓国初の「スマートシティ」実験に参加したイ・ソン・リーさん(30)にとって、自宅のリビングにある鏡は、外出時に髪を整えるためだけのものではない。

高さ3フィートの鏡と、その近くの壁に取り付けられたサムスンのタブレットは、エコデルタスマートビレッジの3ベッドルームの家の中枢を担っている。このビレッジは、韓国南東端にある、アーティスト街、寺院、ハイキングコースがある広大な港町の外れにある湿地の3層構造の開発の第1段階だ。

リーさんが鏡を起動すると、近未来的なタッチスクリーンになり、心拍数や前日の睡眠時間など、自分の健康状態のほとんどをモニターすることができる。

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