仏の新法、自動車CMに「徒歩か自転車を優先して」の表示を義務化

フランスは、自動車メーカーに「徒歩か自転車を優先して」というメッセージを広告に加えることを義務付けた。メッセージは、印刷物、インターネット、ラジオやテレビでの放送を問わず、すべての広告に含める必要がある。

吉田拓史

フランスは、自動車メーカーに「徒歩か自転車を優先して」というメッセージを広告に加えることを義務付けた。

3月1日に施行されるこの法律では、これらのメッセージは、印刷物、インターネット、ラジオやテレビでの放送を問わず、すべての広告に含める必要がある。これらのメッセージは、画面にはっきりと表示されていなければならず、ラジオ広告の場合は、広告が終了した後に音声を付け加えないといけない。

また、特定の場面では「#SeDéplacerMoinsPolluer(#汚染を減らす)」というハッシュタグを表示することが義務付けられているが、これは「汚染を減らす移動手段」という意味。違反した場合の罰金は最高で5万ユーロとなる。

この法律は、フランスの環境保護団体の長年にわたるロビー活動の成果。この法律では、広告に3つの文言のいずれかを記載することが義務付けられている。大雑把に訳すと、「短距離の移動には、徒歩か自転車を」「相乗りを考えよう」「毎日、公共交通機関を利用しよう」というものだ。

バルバラ・ポンピリ環境相は「交通機関の脱炭素化は、単に電気モーターに切り替えるだけではない。可能な限り公共交通機関や自転車を利用することも大切だ」と語っている。

フランスの温室効果ガス排出量のうち、自家用車が占める割合は15%にも上る。フランスではすでに、2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を終了することを公約しており、パリ市では汚染度の高い旧型車の中心部への乗り入れを禁止している。