中国のモバイルゲーム37作品の収益が2020年に海外で1億ドルを超える

Sensor Towerの最新レポートによると、2020年には中国のモバイルゲーム37作品が海外市場で1億ドル以上の収益を上げていることが明らかになった。App StoreやGoogle Playで最も稼いだゲームの上位30作品の総収入は92.4億ドルに達し、2019年の63億ドルから47%増加した。

中国のモバイルゲーム37作品の収益が2020年に海外で1億ドルを超える

Sensor Towerの最新レポートによると、2020年には中国のモバイルゲーム37作品が海外市場で1億ドル以上の収益を上げていることが明らかになった。App StoreやGoogle Playで最も稼いだゲームの上位30作品の総収入は92.4億ドルに達し、2019年の63億ドルから47%増加した。

テンセントに支えられたPlayer Unknown's Battlegroundのモバイル版「PUBG Mobile」は、昨年同期比37%増の10.6億ドルの収益を上げ、引き続き首位をキープしている。同ゲームは2020年5月に、コビド19が蔓延する中でのソーシャルディスタンスやロックダウンにより、最高のパフォーマンスを記録した。

2020年10月には、miHoYoのロールプレイングゲーム「原神」のモバイル版の海外収益が1億6000万ドルに達し、中国のモバイルゲームの世界市場における月間収益の新記録を樹立した。これまでの記録は、2019年に9000万ドルの収益を上げたPUBGモバイルが保持していた。

2020年9月に発売された「原神」は、デビューからわずか2ヶ月で3億9,300万ドル以上のグロスを記録し、プレイヤーと批評家の双方から好意的な歓迎を受けた。

昨年1年間のモバイルゲームの上位30作品の日本市場での総売上高は28億ドルで、前年比81%の増加となった。日本はその後、米国を抜いて、中国のモバイルゲームで最も人気のある海外市場になった。

海外収益上位30の中国のモバイルゲーム。Image by SensorTower.

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