百度、中国全土に展開する次世代型ロボタクシーを公開

AIと自律走行車の技術に資金を投入している中国の検索エンジン大手百度は、水曜日に新しいEVロボットタクシーを発表し、中国全土に大規模に展開する計画だ。

百度、中国全土に展開する次世代型ロボタクシーを公開
出典:百度

AIと自律走行車の技術に資金を投入している中国の検索エンジン大手百度は、20日に新しいEVロボタクシーを発表し、中国全土に大規模に展開する計画だ。

発表によると、百度は来年、自律走行型配車サービス「Apollo Go」に、SUVとミニバンを掛け合わせ、取り外し可能なハンドルを装備した「Apollo RT6 EV」を追加する予定だ。このバッテリー式ロボタクシーは、百度の第6世代自律走行車であり、同社の自律走行プラットフォーム「Xinghe」をベースにした最初のモデルである。生産コストを1台あたり37,000ドルまで削減したという。

「この大幅なコストダウンにより、中国全土に何万台ものAVを配備することが可能になります。私たちは、ロボタクシーが現在のタクシーの半分のコストで利用できる未来に向かっています」と、百度の共同創業者兼CEOのRobin Liは、同社の主要な技術会議であるBaidu World 2022で述べている。

百度の第6世代自律走行車(AV)であるApollo RT6は、従来の車両に後付けされた前世代AVとは一線を画している、と百度は説明している。ハンドルがない分、スペースが広く、座席や自動販売機、デスクトップ、ゲーム機などを設置することができるという。

Apollo RT6 EVは2~4人乗り。複雑な街並みをナビゲートするために、12台のカメラと8台のLiDARを含む38個のセンサーを搭載したL4自律走行機能が搭載されている。

同社はまた、北京で第5世代のロボタクシーによる無人運転のための運賃徴収を開始したと20日に発表した。この動きにより、百度はロボタクシー事業を商業化することができ、2025年までに中国国外65都市、2030年までに100都市に拡大することを目指している。

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