中国証券当局、米上場廃止の迂回策の報道を否定
中国の証券規制当局は、中国企業が米国の上場廃止を回避するための3層構造システムの計画について調査しているとの報道を否定した。
中国の証券規制当局は、中国企業が米国の上場廃止を回避するための3層構造システムの計画について調査しているとの報道を否定した。
フィナンシャル・タイムズ紙は情報筋の話として、中国は米国に上場している中国企業をデータの機密性のレベルに応じて3つのグループに分けるシステムを準備していると報じた。同報道は、そのシステムによって、一部の中国企業が監査書類の閲覧を可能にするという米国の要求に応じることができるようになるだろうとしている。
中国証券監督管理委員会は、企業が本土や海外で上場するかどうかに関係なく、データセキュリティと上場規則を遵守する必要があるとCNBCに対し明らかにした。同規制当局は、米国の規制当局との継続的な協議に関するその他の情報は、公式発表から得るべきであると述べている。
3月以降、米証券取引委員会(SEC)は、外国企業説明責任法(HFCAA)を順守していない特定の米国上場中国企業を名指しした。2020年に成立した同法は、アメリカの規制当局が3年連続で企業監査を確認できない場合、SECが中国企業を米国の証券取引所から上場廃止にできるようにするものだ。