アジアで最もリッチな女性、中国の不動産危機で財産の半分以上を失う
ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、アジアで最も裕福な女性、楊恵妍(ヤン・ホイエン)の資産は、中国の不動産危機の深刻化に伴い、今年の約240億ドルから110億ドルに減少している。CNNが報じた。
ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、アジアで最も裕福な女性、楊恵妍(ヤン・ホイエン)の資産は、中国の不動産危機の深刻化に伴い、今年の約240億ドルから110億ドルに減少している。CNNが報じた。
41歳の彼女は、売上高で中国最大の不動産開発業者である不動産デベロッパー大手、碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)支配している。彼女の持ち株は、1992年に広東省佛山市で同社を設立した父親の楊国強から大部分を譲り受けたものである。
カントリーガーデンの株価は今年、半分以上値下がりした。この国の不動産部門は、住宅価格の下落、購入者の需要の低下、そして昨年からいくつかの大手デベロッパーを巻き込んでいる債務不履行の危機に苦戦している。加えて、27日、広東省に本社を置くカントリー・ガーデンの香港上場株が、現金調達のために新株を売却すると発表した後、15%下落したことが響いた。
住宅ローンのボイコットは、開発業者と住宅市場にとって二重の脅威となっている。加えて、デベロッパーが請求に応じられなくなったため、建設会社やサプライヤーもボイコットを行っていると報じられている。
国家統計局(NBS)が2022年7月15日に発表したデータによると、中国の不動産開発への投資額は2022年上半期に前年同期比5.4%減の約1,009兆5,800億ドルとなり、住宅投資は4.5%減となった。
中国当局は2020年に不動産部門の過剰債務を取り締まり、エバーグランデ(恒大集団)やSunacといった大手企業は支払いに苦しみ、破産寸前の状態で債権者と再交渉することを余儀なくされた。
ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、財産の半分以上を失ったにもかかわらず、楊はアジアで最も裕福な女性であることに変わりはない。彼女の純資産が急減したことで、中国の同じ女性億万長者との資産格差が縮まり、楊はあと約1億ドルで範紅衛に資産で追い抜かれることになる。範紅衛は、化学繊維を生産する恒力石化の会長である。