シーインの挑戦者サイダーが急成長中

米ベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)に支援されたファストファッションのサイダー(Cider)が急成長している。一時は時価総額が1000億ドルを超えたシーイン(Shein)に迫る勢いだ。

シーインの挑戦者サイダーが急成長中
via Alexa Sunshine83

米ベンチャーキャピタル、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)に支援されたファストファッションのサイダー(Cider)が急成長している。一時は時価総額が1000億ドルを超えたシーイン(Shein)に迫る勢いだ。

米テックメディアTechCrunchが引用した市場調査会社センサータワーのデータによると、Ciderは、世界中でおよそ740万件のインストールを記録している。この数字は、2021年に世界で1億7,000万以上のダウンロードを獲得し、昨年米国でアマゾンを抜いてトップショッピングアプリとなったSheinを凌駕している。

TechCrunchによると、Ciderは、総ダウンロード数の43%を占める混戦の米国市場に参入した。2022年上半期には、米国で200万ダウンロードを記録し、前年比1,686%という驚異的な伸びを記録している。

Ciderのその他の主要市場は、英国、ドイツ、フランス、カナダ、韓国であるとSensor Towerは報告しているという。アプリ分析会社のData.aiによると、現在、フランスと韓国のApp Storeでショッピングアプリのトップ10にランクインしているとのことだ。

CiderはSheinと同様に、中国の柔軟性の高い無数の衣料品メーカーへの委託生産で、手頃な価格でトレンドに合った商品を世界中の顧客に販売している。

Ciderは2020年に設立されたばかり。Sheinが商品カテゴリを拡大する一方、Ciderは世代向けのファストファッションに焦点を絞っている。

Ciderの投資家はa16zのほか、バイトダンスの初期投資家であるDST Global、中国で最も著名なVCの一つであるIDG Capital、中国のハイテクビジネスモデルに影響を受けたグローバルスタートアップに賭けるMSA Capitalなど。

Read more

AI時代のエッジ戦略 - Fastly プロダクト責任者コンプトンが展望を語る

AI時代のエッジ戦略 - Fastly プロダクト責任者コンプトンが展望を語る

Fastlyは、LLMのAPI応答をキャッシュすることで、コスト削減と高速化を実現する「Fastly AI Accelerator」の提供を開始した。キップ・コンプトン最高プロダクト責任者(CPO)は、類似した質問への応答を再利用し、効率的な処理を可能にすると説明した。さらに、コンプトンは、エッジコンピューティングの利点を活かしたパーソナライズや、エッジにおけるGPUの経済性、セキュリティへの取り組みなど、FastlyのAI戦略について語った。

By 吉田拓史
宮崎市が実践するゼロトラスト:Google Cloud 採用で災害対応を強化し、市民サービス向上へ

宮崎市が実践するゼロトラスト:Google Cloud 採用で災害対応を強化し、市民サービス向上へ

Google Cloudは10月8日、「自治体におけるゼロトラスト セキュリティ 実現に向けて」と題した記者説明会を開催し、自治体向けにゼロトラストセキュリティ導入を支援するプログラムを発表した。宮崎市の事例では、Google WorkspaceやChrome Enterprise Premiumなどを導入し、災害時の情報共有の効率化などに成功したようだ。

By 吉田拓史
​​イオンリテール、Cloud Runでデータ分析基盤内製化 - 顧客LTV向上と従業員主導の分析体制へ

​​イオンリテール、Cloud Runでデータ分析基盤内製化 - 顧客LTV向上と従業員主導の分析体制へ

Google Cloudが9月25日に開催した記者説明会では、イオンリテール株式会社がCloud Runを活用し顧客生涯価値(LTV)向上を目指したデータ分析基盤を内製化した事例を紹介。従業員1,000人以上がデータ分析を行う体制を目指し、BIツールによる販促効果分析、生成AIによる会話分析、リテールメディア活用などの取り組みを進めている。

By 吉田拓史
Geminiが切り拓くAIエージェントの新時代:Google Cloud Next Tokyo '24, VPカルダー氏インタビュー

Geminiが切り拓くAIエージェントの新時代:Google Cloud Next Tokyo '24, VPカルダー氏インタビュー

Google Cloudは、年次イベント「Google Cloud Next Tokyo '24」で、大規模言語モデル「Gemini」を活用したAIエージェントの取り組みを多数発表した。Geminiは、コーディング支援、データ分析、アプリケーション開発など、様々な分野で活用され、業務効率化や新たな価値創出に貢献することが期待されている。

By 吉田拓史