仮想通貨企業の連鎖破綻は破産専門家の書き入れ時
Photo by Melinda Gimpel on Unsplash

仮想通貨企業の連鎖破綻は破産専門家の書き入れ時

価格の下落と経営破綻の伝染のさなかにある暗号資産(仮想通貨)業界。この倒産の連鎖に大きなビジネス機会を見出している人々がいる。破産専門の法律家たちだ。

編集部

価格の下落と経営破綻の伝染のさなかにある暗号資産(仮想通貨)業界。この倒産の連鎖に大きなビジネス機会を見出している人々がいる。破産専門の法律家たちだ。

大手法律事務所「カークランド・アンド・エリス」は、暗号資産取引プラットフォーム・ボイジャーの破産手続き(連邦破産法11条適用)に関して、1ヶ月足らずで300万ドルを請求した、と報じられた。

水曜日に提出された裁判所文書によると、カークランドは6月17日にボイジャーに100万ドルのリテーナフィー(一定期間の継続的な業務に対して支払われる定額顧問料)を請求し、7月1日までにさらに200万ドルを要求した。

法律事務所は、しばしば破産事件のリテーナを要求し、ケースが進行するにつれて手数料を削減することが慣行となっている。

世界最大の法律事務所であるカークランドは、ボイジャーと同じく経営破綻に陥ったクリプト(暗号通貨)会社であるセルシウス・ネットワーク、バベル・ファイナンスの破産申請を手掛けている。

米暗号資産メディアBlockworksが引用した法律専門家によると、これらの暗号資産の貸金業者3社は、過去に連邦破産法第11条による破産手続きで成功したカークランドを選んだという。カークランドはクリプト企業再建のリーダーとしての評判を得るために3つの破産案件を引き受けた。今後も同様の受注が相次ぐと見られている。

法律事務所は、破産手続きにおいて、その料金を開示しなければならないため、カークランドが稼いだ金額が明らかになっている。カークランドはここ数年、主要な連邦破産法11条適用案件で最も忙しい法律事務所で、破産弁護士にとって最後の繁忙期となった2020年には、そうした案件の申立前申告手数料で2億ドル以上を稼いだ。

法律事務所Polsinelliの破産と再建プラクティスのリーダーであるクリス・ウォードは、「カークランド&エリスは、困窮した借り手や連邦破産法11条の債務者にとって頼りになる事務所だと考えられている。それは、彼らが暗号通貨の放射性降下物から出てくる新たな不良債権と破産の問題の最前線にいたいと思うことは全く驚きではない」とブルームバーグ・ローに対して語った。

同事務所は巨大で、3,000人以上の弁護士が所属しており、売上高では常に世界最大の法律事務所にランクされている。破産裁判所の記録によると、再建に携わるパートナーの中には、1時間あたり1,500ドル以上の時間を請求する者もいる。

カークランドのパートナーであるジョシュア・サスバーグは、ボイジャーとセルシウスの両社の倒産担当弁護士を務めている。このカリスマ的な弁護士は、大企業の倒産、特に小売業の倒産では中心的な存在で、トイザラス、JCペニー、メンズウェアハウスのオーナーであるテーラード・ブランズなどの連邦破産法11条の適用で、重要な役割を担っている。