一部のアートコミュニティでAI生成画像の投稿が禁止に

いくつかのオンライン・アート・コミュニティは、サイト上でのAIアートを禁止または抑制する措置を取ったことが、AIアートブロガーの調査で明らかになった。

一部のアートコミュニティでAI生成画像の投稿が禁止に
Photo by Steve Johnson 

いくつかのオンライン・アート・コミュニティは、サイト上でのAIアートを禁止または抑制する措置を取ったことが、AIアートブロガーの調査で明らかになった。

AIアートの倫理をブログでつぶさに追ってきたAndy Baioによると、措置を講じたコミュニティは、Newgrounds、Inkblot Art、Fur Affinity、 DeviantArtなど。

昨年、27年の歴史を持つアート/アニメーションのポータルサイト「Newgrounds」は、敵対的生成ネットワーク(GAN)で生成されたアートを「繁殖」させるツール「ArtBreeder」で作られた画像を禁止した。

先月末、Newgroundsはガイドラインを書き換え、新世代のAIアートプラットフォームで生成された画像を明示的に認めないようにした。これには、Midjourney、Dall-E、Craiyonなどのツールの使用や、フラクタルジェネレーター、ユーザーが2つの画像を選択すると機械学習によって新しい画像に結合されるArtBreederのようなウェブサイトが含まれていた。

既存のアーティスト・コミュニティは、AIが生成したアートが無制限に供給され、非AIアートがかき消されることを恐れている。一方で、一部のメンバーの間では、このツールが顕著な人気を博している。

最近の画像生成AIは、拡散モデルを用いて、アーティストや著作権者の同意なしに何百万枚もの画像を解析し、斬新なアートワークを作り出している。Stable Diffusionの場合、これらの画像はLAION-5Bデータベースの提供により、インターネットから直接提供されている(インターネット上の画像にはメタディスクリプション等が添えられていることが多く、AIモデルの学習に適している)。

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