ソフトウェア開発のAI化は進展するばかり
大規模言語モデル(LLM)の進化が、ソフトウェア開発を支援するAIの進化を引き起こしている。AIで増強された開発者が受け持てる領域は拡大していくだろう。

大規模言語モデル(LLM)の進化が、ソフトウェア開発を支援するAIの進化を引き起こしている。AIで増強された開発者が受け持てる領域は拡大していくだろう。
マイクロソフト傘下のソフトウェア開発プラットフォーム であるGitHubは、年次会議で「Copilot Workspace」という新しいシステムを発表した。

今回の発表は、AIがコーディングに占める領域を大きく拡張するものだった。Copilot Workspaceのデモでは、ソフトウェア開発者が編集可能なプロジェクト計画案を生成し、最終的な目標に沿ってAIを作業させることができる、というより抽象性の増したAIコーディングが披露された。
ユーザーが課題を伝えると、Copilot WorkspaceがSpecification(仕様)を作成する。それが実装計画を示し、その内容に開発者が同意し「Implement」(実装)を押すとコードが生成される。テクノロジーメディアのPublickeyにその様子が詳しく書いてある。

Githubは、2021年に同社のアクセス可能なコード群を利用した「Github Copilot」を発表した。マイクロソフトの支援を受けるOpenAIによって開発されたクラウドベースの人工知能ツールであるCopilotは主に、開発環境の中で開発者が書いたコードに対して数行のオートコンプリートを提供した。CopilotにはAmazon CodeWhisperer、Google CloudのDuet AI、独立系AIコーディングツールという競争相手がいるが、OpenAIのGPTの躍進と呼応してCopilotはモメンタムを得ているようだ。