リード・ホフマンのAIスタートアップ、GoogleとMetaから人材を引き抜く
リンクトイン創業者の億万長者リード・ホフマンとDeepMindの共同創業者ムスタファ・スレイマンが今月初めに立ち上げた新興企業Inflection AI(インフレクションAI)は、GoogleとMetaから人工知能(AI)の達人を引き抜いたとみられる。

リンクトイン創業者の億万長者リード・ホフマンとDeepMindの共同創業者ムスタファ・スレイマンが今月初めに立ち上げた新興企業Inflection AI(インフレクションAI)は、GoogleとMetaから人工知能(AI)研究者を引き抜いたとみられる。
シリコンバレーに本社を置くInflection AIの狙いは、人間とコンピュータのコミュニケーションを容易にするAIソフトウェア製品を開発することだ。
同社立ち上げ時、公表されたチームメンバーはスレイマン、ホフマン、元DeepMindの研究者カレン・シモニャンの3人だけだった。しかし、現在は他のメンバーも加わっている。
リンクトインのページによると、ハインリッヒ・カトラーは今月、ロンドンのMeta AIで研究エンジニアリング・マネージャーを辞め、Inflection AIの創業チームの一員となることになったという。マーク・ザッカーバーグCEOがいわゆるメタバースへの軸足を発表して以来、彼はMetaを去った多くの人物の一人である。
他にも、ジョー・フェントンは2月にGoogleでのシニア・プロダクト・マネージャーを辞め、Inflection AIの創業チームの一員としてプロダクトサイドの業務に携わっている。カトラーとフェントンはかつてDeepMindでスレイマンと一緒に働いていた。
DeepMind、Google、MetaでAIの仕事に就く研究者やエンジニアは、印象的な履歴書を持つ傾向がある。カトラーとフェントンはともに物理学のバックグラウンドを持つ。
Inflection AIは、ホフマンが2016年にリンクトインをマイクロソフトに262億ドルで売却して以来、初めて共同設立した会社。また、スレイマンが2014年にDeepMindを約6億ドルでGoogleに売却して以来、初めて共同設立した企業でもある。2人はベンチャーキャピタルのGreylockの投資家でもある。