AppleがiOS端末の広告識別子「IDFA」と呼ばれる広告主向け識別子の使用方法を変更し、トラッキングを困難にしたことで、ターゲティング広告にどのような影響を与えるのか、モバイルマーケティング担当者は混乱と懸念を抱いている。

これは、モバイル測定会社のAppsFlyerと米モバイルマーケティング協会(MMA)による調査結果だ。マーケティング担当者の74%が、IDFAの変更による財務上のマイナスの影響を予想している。彼らは、消費者に追跡を希望するかどうかを尋ねる新しいオプトインルールの下で、50%の消費者の識別情報を失うと予想している。

ただし、回答者の37%はIDFAプロトコルをほとんど理解していない。このプロトコルによってターゲティングされたモバイル広告の効果測定が劇的に変わることを考えると、その理解度の差は歴然としている。

6月にAppleは、iOS 14消費者が追跡されることを許可するためにオプトインを必要とする新しいプライバシー機能の導入を発表した。オプトインしないユーザーは、IDFAを使用したターゲティング広告の対象にされなくなる。

Appleは、9月に新しいルールの施行を2021年まで遅らせた。iOS上で年間数十億ドルを生成したモバイルゲーム開発者に配慮した結果だ。

レポートによると、広告主の19%はモバイル内で広告費をシフトする可能性が高く、33%はモバイル広告費を削減する可能性が高いとしている。

AppleがIDFAの代替として用意するSKAdNetworkは、広告効果を測定する良い方法とは見なされていない。マーケティング担当者のうち、SKAdNetworkを採用する可能性がやや高いか非常に高いと答えたのは3分の1に留まり、46%のマーケティング担当者はAppleのソリューションを採用するかどうかわからないと答えている。

約21%のマーケターは、Eメールのような代替識別子を使用したり、インセンティブを与えるなど、IDFAへのアクセス許可を得るための新たな戦略を見つけたりして、測定に決定論的識別子を継続的に使用する能力に自信を持っていると答えている。

Googleはこの流れに乗る可能性が高いと考えられている。マーケティング担当者の80%が、Androidなどの他のモバイルOSでも、識別子に関して同様の「オプトイン」アプローチを実施する可能性が高いと予想している。

これを見越してか、71%のマーケティング担当者は、オーディエンス・ターゲティングにおいて確率論的データを多少信頼していると答え、70%のマーケティング担当者は、測定や属性測定において確率論的データを多少信頼していると答えている。

この調査は、9月にMMAの会員企業800社を対象に実施され、マネージャーの肩書以上の役職を持つ企業から171件の回答があった。

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