強気市場の申し子ARKに過酷な試練

強気市場の申し子ARKに過酷な試練

昨年、飛ぶ鳥を落とす勢いだったアクティブファンドのアーク(ARK)が、今年は全く振るわなかった。強気市場の申し子はトレンドの変化とともに困難に直面している

吉田拓史

要点

昨年、飛ぶ鳥を落とす勢いだったアクティブファンドのアーク(ARK)が、今年は全く振るわなかった。強気市場の申し子はトレンドの変化とともに困難に直面している。

資産運用会社アークインベストの代表的なETFであるアーク・イノベーション(ARKK)は、2021年に21.9%の下落を記録した。このファンドは、Teladoc Health、Zoom、Exact Sciencesといった銘柄の大きな損失に圧迫されている。このETFは、2月に到達した高値から約40%下落している。

ARKKの2021年のパフォーマンスは、パンデミックがイノベーションのトレンドを加速させたことで150%近く上昇した2020年の大当たり年から一転している。

ARKKは170億ドル規模の主力ファンドで、過去5年間で年平均約40%の利益を上げている。このファンドは「破壊的イノベーション」、つまり世界の仕組みを変えるテクノロジーを中心に据えている。

ファンドはDNAシーケンシング、ロボット工学、エネルギー貯蔵、人工知能、ブロックチェーン技術の1つ以上に関連する銘柄に投資する。アーク創業者キャシー・ウッドは、これらの5つの技術は「ハイテクやテレコムのバブル期に種が撒かれた」後、「プライムタイム」を迎える準備ができており、約20年の熟成期間を経て、コストも下がった今、これらの技術が世界の秩序を変えると語ってきた。

ARKKの今年のパフォーマンスは冴えないものだったが、ファクトセットによると、このファンドには2021年に48億ドル以上の資金が流入している。これは、ARKKが最大のアクティブ運用ETFとなった2020年の約80億ドルの流入額から減少している。

ウッドは、今年、Roku、Unity Software、Twilioなど、自分が最も自信を持っている銘柄を倍増させ、ARKKを約44の保有銘柄に統合した。しかし、フィナンシャルタイムズ(FT)が引用したUBSの元アナリストで、現在はコンサルタント会社PensionCraftを経営するRamin Nakisaのデータによると、12月7日までに44の保有銘柄すべてがピーク時から下落した。約半数の銘柄が2021年のピーク時から50%以上下落し、5銘柄は70%以上の下落となっている。

ビスポーク・インベストメント・グループのストラテジスト、ジョージ・パークスはFTに対し、テスラがなければ、2021年にはファンドは4分の1近く減少していると語った。対照的に同じ期間に、S&P500指数は約24%上昇している。

同社はARKKの他に、暗号通貨から宇宙開発までのテーマに特化した10のファンドを保有している。しかし、モーニングスターによると、投資家は12月にこのファンドから5億5,800万ドルを引き出しており、過去5ヵ月間の流出額は65億ドルに達している。

ウッド「アークは魂の探求の最中」

ウッドは、12月初旬に行われたブルームバーグのインタビューで、アークは「魂の探求」を行っていると語った。

66歳の彼女は、自分の資金でアークインベスト(『契約の箱』にちなんで命名)を設立した。その後、教会時代からの友人であり、4月にファミリーオフィス「アルケゴス・キャピタル・マネジメント」を破綻させたことで有名なビル・ホワンからシード資金を受け取った。

ウッドは、ポッドキャスト「Jesus Calling」で、神からの召命を受けてArkを設立したと語り、このビジネスを「最も革新的で創造的な方法で、神の創造物に資本を配分すること」と表現している。

アークは最初のアクティブETFではなかったが、ウッドの動きは、当時の投資業界がインデックスを模倣したパッシブファンドのモデルに固執していたため、異例のことだった。アクティブ運用型ETFは、伝統的なファンドマネジャーが指数に関係なく大きな賭けをする自由度と、ETFの特徴である低い手数料、透明性、流動性、有利な税制を組み合わせることを目的としている。

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